「米津玄師」(よねづ けんし)の新曲「海の幽霊」が、2019年6月3日に配信限定でリリースされる。
6月7日に全国公開されるアニメーション映画「海獣の子供」(かいじゅうのこども)の主題歌として書き下ろされた楽曲で、米津は2017年8月に「DAOKO×米津玄師」名義で映画「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」の主題歌「打上花火」を書き下ろしているが、単独名義で映画主題歌を担当するのは初となる。
アニメーション映画「海獣の子供」は、五十嵐大介の同名漫画作品を原作とした映画で、原作は第38回日本漫画家協会賞優秀賞、第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞している。14歳の少女・琉花とジュゴンに育てられた二人の兄弟・海と空のひと夏の出逢いを描いた海洋冒険譚。
監督はアニメ「恋は雨上がりのように」「グラゼニ」「メジャーセカンド」などで監督を務めた渡辺歩、音楽は世界的作曲家である映画音楽界の巨匠・久石 譲、アニメーション制作は映画「マインド・ゲーム」「鉄コン筋クリート」などを手掛けハイエッジな映像表現で世界から高い評価を得ているSTUDIO4℃、声優には主人公の琉花役に芦田愛菜、海役に石橋陽彩、空役に浦上晟周、青年トシロウ役に森崎ウィンと、キャラクターの年齢に近いキャスティングとなっている。
米津と原作者の五十嵐は、公式イメージソングを担当していたルーヴル美術館特別展「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~」より親交が続いており、今回の書き下ろしとなる主題歌はそうした繋がりから生まれたとのこと。米津は原作を10代の頃に初めて読み、そのすごさに圧倒され「もし映像化されるのであれば歌を作らせてほしいなあなんていうふうに思ってた」とコメントしている。
4月24日には米津の公式サイトで新たなアーティスト写真が公開された。この写真は「Lemon」のMVを撮影した山田智和氏がカメラマンを担当している。
5月20日には、6月3日に配信限定でリリースされることが発表され、配信ジャケットのアートワークが公開された。これまで全作品のジャケットは米津自らイラストを描いてきたが、今回では原作者の五十嵐大介がジャケットイラストを手がけている。
5月27日には、配信限定リリースを記念し「海の幽霊」MVの先行視聴会「海の上映会」が開催された。海の上映会は抽選で選ばれた幸運な100名が招待され、都内に浮かぶ映画の世界観をイメージした「船」にて行われている。地下1階を薄暗く水泡の音が響く“深海”に見立て、貴重なクラゲやヒトデなどの海洋生物を展示。これは映画内で「江ノ倉水族館」として登場する「新江ノ島水族館」とコラボレーションで実現している。その奥中央に設置された水槽に五十嵐大介描き下ろしの「海の幽霊」のジャケットを展示。さらに1階は波の音が聞こえる“浜辺”に見立てられ、映画の場面シーンのライトアップパネルやクジラが泳ぐムービーなど、映画「海獣の子供」のビジュアルが展開され、2階の船上デッキの屋上は“海の空”に見立てられ、そびえ立つ巨大マストにMVが投影された。
MVは全編映画「海獣の子供」の映像で構成され、自然や生き物に人物など「STUDIO4℃」により繊細かつダイナミックな描写で描かれている。圧倒的なスケール感を全身で体感し、MVの中に入り込んだような不思議な体験に会場は歓喜の声にあふれた。海の上映会の翌日5月28日には、米津玄師のYouTube公式チャンネルでミュージックビデオが公開されている。
7月12日には、映画「海獣の子供」の主題歌として書き下ろされた「海の幽霊」を収録したシングルが9月11日にリリースされることが発表された。前作のシングル「Flamingo / TEENAGE RIOT」から約11ヶ月ぶりとなる9thシングルで、ノーサイド盤・映像盤・通常盤の3形態でリリースされる。シングルには「海の幽霊」の他、ドラマ「ノーサイド・ゲーム」の主題歌として書き下ろされた表題曲「馬と鹿」とタイトル未定の新曲の計3曲が収録され、ノーサイド盤には「ホイッスル型ペンダント」が付属し、映像盤に付属するDVDには「海の幽霊」のミュージックビデオとライブ「米津玄師 2019 TOUR / 脊椎がオパールになる頃」のティザー映像が収録される。
【米津玄師 コメント】
原作を初めて読んだのは10代の頃だと思うのですが、そのすごさに圧倒されたことを憶えています。今読み返してもあの時の衝撃は全く古びず、更に新しい発見をもたらしてくれます。
もし映像化されるのであれば歌を作らせてほしいなあなんていうふうに思ってたことが、今日になって実現するというのはなんとも感慨深いです。
原作が持ってるものに負けないよう、それでいてうまく寄り添えるようなものが、果たして自分に作れるのかと、ここ数ヶ月は問答の日々でした。今は映画館で流れる日を楽しみにしています。【原作者/五十嵐大介 コメント】
米津玄師さんと初めてお会いしたのは何年前になるでしょうか。
それからの様々な人のつながりを経て、映画「海獣の子供」の主題歌を米津さんに…という話を伺った時、来るべきものが来たような、不思議な昂揚を感じました。
心を高く深く拡げてくれつつ、同時に着地点を示してくれるような美しい歌に出会えて、今はただ感無量です。
発売日:2019年6月3日
■米津玄師 official site「REISSUE RECORDS」
https://reissuerecords.net/
■「海の幽霊」スペシャルページ
https://reissuerecords.net/special/uminoyuurei/
■アニメーション映画「海獣の子供」公式サイト
https://www.kaijunokodomo.com/
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【収録曲】
海の幽霊
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【収録曲】
[CD]
1. 馬と鹿
2. 海の幽霊
3. (未定)
[DVD(「映像盤(初回限定)」のみに収録)]
1. 「米津玄師 2019 TOUR / 脊椎がオパールになる頃」LIVE Teaser
2. 「海の幽霊」MV
(C)五十嵐大介/小学館